旬でしか出会えない、長野パープルの贅沢タルトを実食レビュー

季節限定のフルーツケーキは、気になっていても「本当に美味しいのかな?」「この値段なら失敗したくない」と、少し迷ってしまうことがあります。

今回紹介するのは、長野県産の高級ぶどう「ナガノパープル」を使った季節限定のフルーツタルト。このお店では、フルーツの旬に合わせてケーキを製造し、在庫がなくなり次第、その年の販売は終了となります。

実際に食べてみた感想を中心に、サイズ感や甘さの印象など、購入前に気になるポイントをまとめました。迷っている方が「だったら一度食べてみようかな」と思える判断材料になれば嬉しいです。

目次

このタルトを選んだ理由

旬のフルーツを使ったタルトは、気になっていても「価格に見合うかな」「自分の好みに合うかな」と、購入前に少し迷ってしまうことが多いと思います。

今回選んだのは、長野県産のナガノパープルを使った、いとおかしきの季節限定タルト。

ナガノパープルは、流通量が多くなく、ケーキとして使われているのもあまり見かけない品種です。せっかく季節限定のタルトを選ぶなら、この時期ならではのフルーツを味わってみたいと思い、今回はこのタルトを選びました。

いとおかしきでは、フルーツの旬に合わせてケーキを製造し、在庫がなくなり次第、その年の販売は終了となります。「いつでも買えるケーキ」ではない点も、このタルトを選んだ理由のひとつです。

購入前に知っておきたい基本情報

このタルトは5号サイズ(直径約15cm)で、重さは約650g。目安としては、3〜6人分くらいを想定すると良さそうです。

配送は冷凍で届き、解凍は冷蔵庫でゆっくり行います。季節にもよりますが、完全に解凍するまでに6〜8時間程度見ておくと安心です。ケーキは未カットの状態で届くため、食べる人数やタイミングに合わせて自分でカットします。

すぐに食べたい方や、解凍に時間をかけられない場合は、この点は少し注意が必要かもしれません。

※現在は今季分が完売しています(25年12月時点)。
再販時期の目安や、他の旬のタルトは下記から確認できます。


素材と作りの特徴(いとおかしきのこだわり)

このタルトの特徴は、フルーツが主役だということ。

使用されているのは、長野県産のナガノパープル。
種がなく皮ごと食べられるぶどうで、果肉がしっかりしているのが特徴です。ケーキ用に加工しても存在感が残りやすい品種で、フルーツそのものの味わいを活かす前提で選ばれていることが分かります。

クリームには、オブセ牛乳を使ったフロマージュブランを使用。生クリーム主体のケーキとは方向性が異なり、コクを出しすぎず、フルーツの風味を邪魔しない設計です。

タルト生地には国産大豆粉を使用し、グルテンフリーで仕上げられています。甘味には甜菜糖や甘茶を使用し、全体として「甘さを前に出す」というより、フルーツを中心に組み立てられた配合になっています。

また、このタルトは旬の時期に製造したケーキを急速冷凍することで、フルーツの状態を保ったまま全国へ届けられるようになっています。冷凍であること自体が目的ではなく、旬の味を維持するための手段として冷凍が使われている点も特徴です。

原材料や栄養成分は公式表示に基づいています。

フルーツを主役にしたタルトのため、1/6カットあたりのカロリーは約335kcal。

アレルゲンとしては卵・乳成分・大豆・ゼラチンを含みます。
詳細は公式表記をご確認ください。


解凍してから食べるまでの流れ

冷凍ケーキに不安を感じる方もいるかもしれませんが、このタルトは冷蔵庫での解凍を前提に作られています。

届いたらすぐに冷凍庫へ入れ、食べる前日に冷蔵庫へ移して解凍します。季節にもよりますが、7時間前後を目安にすると、中までしっかり解凍されやすい印象です。

解凍直後は、フルーツやクリームが少し締まった状態ですが、時間を置くことで、タルト生地も含めて全体がなじんできます。切り分ける際は、完全に解凍されてからのほうがカットしやすく、断面もきれいに出やすくなります。

実食レビュー|食べて感じたこと

見た目と断面|主役は完全にナガノパープル

箱を開けた瞬間に目を引くのは、写真通りの大粒のナガノパープル。数えてみると22粒あり、一粒一粒が飴玉ほどの存在感です。中央に向かって山のように盛り付けられており、見た目のインパクトはかなり強め。

半分にカットすると、下からタルト生地 → フロマージュブランのクリーム → ジェノワーズ(スポンジ)という構成。
断面は白を基調とした層が美しく、そこにごく少量だけカットされたナガノパープルが入っている
のが分かります。

メインはあくまで、上に贅沢に並べられた粒のナガノパープル。断面に見える果実は補助的な存在で、全体としては「見た目の美しさを優先して粒を選び抜いた構成」という印象を受けました。

ナガノパープルの味|このタルトの評価はここで決まる

主役のナガノパープルは、とにかくみずみずしくて甘い。しっかり甘さはあるものの、くどさはなく、フルーツ本来の甘みの良い部分だけを感じられます。

丸ごとの粒は特に存在感が強く、「フルーツを食べている満足感」が非常に高いです。この点については、文句なく美味しいと感じました。

クリームと生地|あくまで“脇役”としての設計

フロマージュブランのクリームは、ヨーグルトのようなさっぱりした味わい。
甘さは控えめで、ナガノパープルの風味を邪魔しない設計になっています。

チーズバタークリームも同様に軽く、全体として「甘さを足す」というより、
ナガノパープルを引き立てるためのベースという位置づけです。

一方、タルト生地はしっかりしていて、やや重め。
フルーツタルトですが、食べ応えはかなりあります。

全体のバランス|一体感より“主役特化型”

正直に言うと、全体の一体感はやや物足りないと感じました。

ナガノパープルの存在感が非常に強いため、
その他の要素は「引き立て役」に徹しており、
口に入れた瞬間にすべてが溶け合って美味しさが倍増する、というタイプではありません。

イメージとしては、
ナガノパープルが主人公で、他はモブキャラ
あくまで「ナガノパープルのためのタルト」です。

カットサイズと満足感|4分の1は正直重い

4分の1カットだと、見た目の迫力・満足感はかなり高い反面、正直重いと感じました。

食後のデザートというより、しっかり時間を取って味わうケーキ、という印象です。

公式のカロリー表記は6分の1カットを基準にされていて、実際に食べてみると、このサイズがフルーツの量と全体のバランスを考えたときの一つの目安なのかもしれません。

個人的には8分の1カットくらいがちょうど良く、「もう少し食べたい」と思えるくらいが、このタルトの魅力を一番感じられるサイズだと思いました。

解凍について|ここは注意点

予想外だったのが解凍時間です。

説明書きでは6〜8時間が目安とされていますが、
実際にはその時間では全体は半解凍の状態でした。

  • ナガノパープルの果実部分は6〜8時間で食べごろ
  • クリームやスポンジ部分は、もう少し時間が必要

我が家では冷蔵庫で24時間置いて、ようやく中心がわずかに冷たい程度。
家庭の冷蔵庫環境によって差は出ますが、
解凍の難しさが満足度に影響する可能性はあると感じました。

向いている人・向いていない人

向いている人

  • フルーツが主役のケーキが好きな人
  • 生クリームたっぷりのケーキより、果物の味をしっかり感じたい人
  • 旬の食材を楽しむのが好きな人
  • 記念日や家族で、少し特別感のあるケーキを探している人
  • 冷凍ケーキでも、解凍の時間を取れる人

このタルトは、「甘いケーキが食べたい」というよりも、旬のフルーツを中心に楽しみたい人に向いていると感じました。

向いていない人

  • 生クリームが主役のケーキが好きな人
  • 甘さがしっかり強いケーキを求めている人
  • できるだけ手軽に、すぐ食べたい人
  • 価格よりもボリュームやコスパを最優先したい人

解凍に時間がかかることや、フルーツ主体の作りである点は、好みが分かれるポイントだと思います。

このタルトはどんなシーンに向いている?

このナガノパープルのタルトは、「とにかく甘いケーキが食べたい日」よりも、少し余裕のある日に、落ち着いて楽しみたいシーンに向いていると思いました。

たとえば、

  • 家族で集まる日のデザート
  • 誕生日や記念日など、きちんと選びたい日
  • 旬のフルーツを味わいたい週末
  • 自分への少し贅沢なご褒美

冷凍ケーキなので、受け取る日や食べるタイミングを自分で調整できるのも便利な点です。

「今日すぐ食べたい」ケーキではありませんが、その分、食べる日を決めて楽しむタイプのタルトだと思います。

家族の反応と贈り物としての評価

家族の反応は全体的に良好。
ナガノパープルの美味しさに対する満足感は高かったです。

贈り物としては、

  • 家族・親戚:◎
  • 親しい友人:○
  • お世話になっている方:判断が分かれる

見た目の華やかさと迫力は間違いなく喜ばれますが、
フルーツタルトとしては解凍状態でポテンシャルを活かしきれない可能性もあるため、
相手やシーンは選ぶ印象です。

まとめ|旬のフルーツタルトを探している人へ

ナガノパープルのタルトは、旬のフルーツを主役にした、いとおかしきらしい一台です。

価格だけを見ると少し迷いますが、サイズ感や素材、作り方を知ったうえで考えると、「どういう人に向いているか」がはっきりしたケーキだと感じました。

甘さやボリュームで満足するタイプではなく、旬のフルーツそのものを楽しみたい人向け。

冷凍だからこそ、住んでいる場所に関係なく、同じ状態で味わえるのも大きな魅力です。

気になっているけれど迷っている方は、このタルトが自分の好みやシーンに合いそうか、一度ゆっくり想像してみてください。

※現在は今季分が完売しています(25年12月時点)。
再販時期の目安や、他の旬のタルトは下記から確認できます。


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